
「うつ」という病名がついてしまうことは、現代社会ではそう珍しくなくなっています。ストレスの多いこの世の中で、誰もが「うつ」になる可能性があるにも関わらず、多くの人は無関心です。
そして、一番辛いのは、表面上は普通に見えるために、周りの人から、「ものすごく苦しい」、「何もする気が起こらない」、「憂鬱で死にたいくらい」と思っていても、誰一人そういう風には感じてくれないことではないでしょうか?
確かに、この類の病気は、軽く見られがちで、他人には「たいしたことじゃないじゃないか・・・」と思われてしまうのです。
わたしが、30年以上前に診てもらった昔の精神神経科医にはこんなことを言われました。
「君ねぇ、こういうのを『なまくら病』と言うんだよ。どこも悪くないのに苦しいなんて。戦時中にもいたよ、こういう人がね。布団の中でウンウン唸っていて、苦しがっているんだけれど、いざ空襲警報で敵が襲ってきたことを知ると、真っ先に飛び起きて防空壕に飛び込んだな。気の持ちようだよ、気の持ちよう」
さすがに、現在ではこんなことを言う医者はいません。
けれどもこの言葉に象徴されるような、ほぼこういうニュアンスに近い考えや見方をしている周りの人は多いのです。
それがまた、この類の病気の辛いところですね。
家族でさえ、「なんでこんなふうになったのかね?」とか、「病気にかこつけて勉強が(仕事が)したくないんじゃないの?」などと平気で言う人までいます。
欝そのものも苦しいのですが、周りの人にその苦しさが分かってもらえない辛さは、なった人でなければ分かりません。
こんなに苦しい、それを分かってもらえるためにはどうすればいいかを考えてみませんか。
です。見るのはタダ。見なきゃ損です。
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